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■今週の「そうだったのか!」━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……..

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あっという間に松の内も明け、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて、みなさま年末から
【ぎゃらりい秋華洞】のHP
新入荷作品のページが充実中です。
【作品紹介】ページから是非御覧ください。
https://www.syukado.jp/list/
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カタログに掲載した作品を中心にドシドシ更新中です、
現在はお値段も確認いただけますので、コレクションライフを
より充実させてくださいませ。
もちろんお作品の詳細や、ご購入のご相談につきましては、
お電話やメールなどでのお問い合わせも承っております。

引き続き作品はガンガン掲載していきますので、
どうぞお楽しみに。

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さて、この度、カタログ62号が無事発刊となりました。
すでにカタログ会員様や、ご縁のありました皆さまにへの発送も一段落で、
ご注文もお問い合わせもたくさん頂いております。

この最新号カタログには良寛の逸品が2点掲載されています。
本日はその中から一点。《数字・いろは字「一二三四」》をご案内いたします。

「一〜十」までの漢数字に続いて、「いろは」47文字、そして最後に
「京」の字を加えた本作は、横幅120センチを超える堂々たる扁額に
仕立てられています。
鷹揚な墨の線と余白の呼応が大変心地く、全体に経年のヤケが見られますが、
そのために、薄っすらと白く残った界の線と相まって、
全体として見ると、良寛の作品の中では端正な印象を受けます。
ですが、一字ごとに注視すれば、各文字はリズミカルで、軽やか。
その筆致にバランス感覚に優れた良寛の敏慧さをも感じることができます。

「開館九周年良寛特別展」(昭和48年、良寛記念館)出品され、
良寛研究のバイブル『良寛墨蹟大観』第6巻 仏語篇(中央公論美術出版、平成5年)
に所収された確かな作。

この作品が料亭の入り口やお部屋、お寺さんなどに飾ってあったら、
きっとすごく映えるだろうな〜とスタッフ一同感嘆の一作です。

ところで、数字やいろは文字は、仏教に通ずる題材とされています。
「色は匂へど散りぬるを…」という七五調今様形式の歌には
『涅槃経』の中の「無常偈」に書かれる
「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽」
という仏教的死生観を歌ったとする説もあります。

実はなぞの多い「いろは歌」。
誰が作ったのかさえも、正確にはわかっていないのです。

鎌倉以来、例えば卜部兼方の『釈日本紀』などには、真言宗の開祖にして
書の三筆の1人である空海弘法大師空海の作と記されていました。
しかしながら、現在ではその成立は10世紀中ごろまで区別のあったア行のエと
ヤ行のヱを区別していない点や、歌の形式などから、平安時代中期以降と
考えられるため、平安時代初期の僧である空海説は誤りとされています。
空海説の他にも、7文字ずつに区切ると各行の末尾が
「とかなくてしす(咎な無くて死す)」と読め、それが「無実の罪で死ぬのだ」
と解釈できると唱え、安和2 (969) 年の安和の変で失脚し、
太宰府へ流刑となった源高明を作者とする説や、
歌の神と崇められながらも死の間際の伝承が不明瞭で、非業の死を遂げた
といも言われる柿本人麻呂(空海よりも古い時代の人ですが…)を
作者とする説など、いずれも決定打に欠ける製作者諸説ばかり。

作者の確定にはいたらず、真相は闇の中。ですが、
国語学者小松英雄教授はその著書『いろはうた』のなかで、
「いろは歌はもともと真言宗系統の学僧のあいだで学問的用途に使われており、
それが世間に流布した」ものとしており、真言宗系の学僧であると推定しています。

「いろは歌」いまでも、高野山真言宗の宗歌でもあるんですね。

「いろは歌」といえば「手習」と思いつく方も多いのでは無いでしょうか。
実際、11世紀ごろから仮名の手習いの手本としても使われるようになり、
江戸時代に入るとさらに寺子屋などでも広く使用され、寺子は入門すると
「いろは」から習いを始めたと言いますので、仮名文字の普及に
大いに貢献したのでしょう。

本作の良寛筆の《数字・いろは字「一二三四」》に戻りますと、
明瞭で大振りな書体の本作は、どこか観者を意識しているかのよう。
大衆に見られることを目的とした作にさえ思えてきます。

仏教的な思想を、馴染みの「いろは歌」に込めて、いつでも気軽に、
そして老若男女問わず、たとえば手習いを始めたばかりの小さな子どもにでも
変わらずに、その思想に寄り添えるようにとの思いで、良寛はこの墨書を
残したのかもしれません。
子供好きで、広く一切の救済を常とした良寛に思いを馳せるのも
心休まるひとときです。

お作品のご購入やご質問、ご検討などのお問い合わせは
是非秋華洞まで! ぜひご連絡くださいませ。

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